いきなり「コンセンサス(合意の形成)を学ぼう」と言われても…。
ですよね。
それ以前にクラスで発言してくれない。活発な話し合いにならないということもたくさんありますよね。
意見を言ったらどんなことを思われるか不安な人もいますよね。
そこで少しウォーミングアップをしてみましょう。
【あなたはどっち派?】
以前に放送されていたホンマでっかTVの「あなたはどっち派?」が面白いです。
≪一口ちょうだい 許せる派? Or 許せない派? ≫
スナック菓子やジュース、または弁当のおかずなど自分が
食べたり飲んだりしているものを友人から「一口ちょうだい」と
言われることはOK(許せる)ですか?それともNO(許せない)ですか?
という、問いを投げかけます。
手順は
1.配布した紙に理由も添えて書かせます。
2.それぞれの主張する場所へ移動させる。(OKは半分より右、NOは左など)
3.主張するとき、聞くときのルールを伝える
・自分と違う意見を揶揄したり否定しない
・質問はOKだが、責めるような聞き方はダメなどクラスの現状に合わせて先に
伝えておく。
4.意見を聞く。(発表しないようなら、出席番号のカードを持っていき先生が引くなど)
5.専門家の意見を伝える。
経済学的 : シャレにならないくらい許せない。一口もらうと、その一口で十分な満足感が
得られます。実験でアップルパイを全部食べた人と一口食べた人の満足感を
計測すると、同じ満足感を持っているという結果が出ました。つまり、一口
食べるだけで満足感を得られるので自分ではその商品を買わなくなり消費が
抑えられて経済が停滞する。
脳科学的 : 許せる派がお得。人間に近いチンパンジーもたまにやるほどで、食べ物を
相手に分け与えるというのは人間にとって本質的な行動。一番簡単な幸せを
得る方法論は自分のものを相手に与えることです。食べ物を一口あげない
人は幸せになりません。
☆ 専門家の意見が分かれているところがみそです。
それぞれの立場でどうなのかを述べてありますので子どもたちも「へえ~」と思い
やすいですね。
立場が違えば正義が変わるということです。
☆ 3つするのはギリギリでした。
解説や伝えることがたくさんあるなら2つくらいがちょうどいいかもしれません。
複数、行うときは1度にすべて記入させてから行うとスムーズです。
専門家の意見はパワポで見せたので食いついていたように感じます。
使ったプリントや振り返りを載せておきます。↓
b989eca553b74e2ad97316a57b7f3fe8感想では、「絶対に自分の意見と違う人はいないと思ってたので意外だった」、「違う意見にもきちんと理由があってなるほどなあと思った。」、「専門家も意見が分かれるとは思わなかった」など書いてくれていました。
大人が思っているより他人の立場に立つことが難しいんだと感じました。また、冷静に違う意見を聞くと納得したりそうなんだと思えて素直なんだなとも感じました。
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